1ヶ月半に渡る長い長い旅が終わった。
イタリアから帰ってきてからは本当に長い戦いだった。
最初の案件は本当に時間がかかった。
俺は途方にくれる量のソースから仕様を理解してデバッグして原因を究明して
動作を書き起こして全員に説明して対策してテストして報告書を書くというところに
こぎつけるまでに1ヶ月かかった。
なぜ担当しているUNIX以外のプロダクトを、しかもソースも初見で読む上に
恐ろしく巨大なプロダクトをここまでハックしなければならないのか。
その理不尽さは感じられるが、これはまぁかなりやりがいがあったというか、
最後の方は意地でも原因を突き止めるというただの俺のエゴで仕事していた感はある。
そしてそれが終わりそうになった途端、別の大事件が勃発する。
これは…マジで終わりがないというか…複数ある事故対部屋が担当製品の障害だけで
全部埋まるかもしれないという恐怖に一瞬かられた。
まさか、また1ヶ月?続くのか?
一瞬そう思わないこともなかったが、今回の奴は未だかつて無いほどの総力戦だったし
明日には解決するぞという勢いだったので、あまり心配はしていなかったが
対策会議室が常に人で埋まっている状態が続くってのも良くないと思うんだよなぁ。
会議室からリモートデスクトップできるから仕事は別にできるんだが、
あそこにいると細かい話が気になって仕事にならんというか…
それはともかく、バグというのは基本的に再現すればいくらでもどうにかなるものなので
きっと決着は昨日の昼過ぎ時点でついていたんだろうな。
あとこの案件はちょっと悔しかったなー。
もうちょっと早くデバッグできていれば原因に先に辿り着いたのは俺だったかもしれんのだが…
いや、それは言いすぎか。多分最後の最後の部分は分かんなかっただろう。
原因が分かったらしいということが伝わった瞬間に、妙に残念な気分になったナー。
早く帰れるという意味ではとても良いことなのだが。
でもやっぱ最後に原因を突き止めるのは自分でありたいですよねぇ。
ま、勉強になったからいいんだけど。
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