kokonani

ついに俺も人を育成するという仕事をすることになったようだ。
もう同じ会社に10年以上いるのに、そういう経験がほぼないというのもアレなんだが...

彼はプログラミングを知らず、UNIXを知らず、
プライベートでもPCをいじったりすることはあまりなさそうで
コンピュータサイエンスとはほぼ無縁な生活を送っていそうな人材である。

育成期間は2ヶ月くらいしかない。
だが俺は彼をある程度の技術レベルまで育てなければならない。
どうしたものか。

とりあえず、この1ヶ月でC言語を教えてUNIXの基礎知識を教えるなどした。
そして気づいてしまった。これは無理だ。不可能だ。
何をどう教えたとしても、俺が考える技術レベルまでは絶対に到達しない。
教える時間も、それを仕事に応用して自分で考えさせる時間も、圧倒的に足りなさすぎる。

俺はあきらめた。
いや、それでもできる限りのことは教えるんだけど、本当に教えるだけで終わると思う。
仕事に役に立つレベルになるかすら甚だ疑問だ。

決して彼が悪いわけではない。
そもそも、知識ゼロからたった2、3ヶ月で技術的に覚醒する人材などが我が社に存在するわけがない。
そういう人材しか新しくアサインできないという俺が所属する部が圧倒的な人材不足なのだろう。
そういう認識を得た。
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